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また半年も経ってしまいましたが、気が向いたので2CVの続き。

 この半年は、エンジンです。
聞いた範囲では、そもそもこの車は大きなトラブルで不動になったわけでなく、25年間車検は継続、その間エンジンも問題なく掛かっていた。そしてほとんど乗ることが無くなったので直近の車検を切らしたまま少し放置しておいたらエンジンが掛からなくなった、、、その結果ヤフオクへ〜

という状態なので、機関系を掃除して怪しそうな電気系を一新すれば直るかな?という計画でスタート。

で、まずはガソリンが腐ってないか、チェック。
以前ロードスターを直した時は、すっかり腐っていてエンジンが掛からなかったです。
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ホースから採取して、、とりあえず見た目&匂いは大丈夫そうw 

クーリングファンの取り外しは、この状態でガツン!と衝撃を加えてパカっと(^^;
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その奥から見えてきたクランクシールは大丈夫そうでしたが、オイルラインの付け根からひどいオイル漏れがありました。
ポイントも思ったより綺麗で良い状態でしたが、ここは123イグニッションに換えちゃいます。


そして定番の、、、
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多分、すごく単純な原因だと思うけど、一説によると配管の詰まりなどで内圧の管理がきちんと出来ていないことも原因だとか、、、そうなると面倒ですw

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OHVだからプッシュロッドで、この辺は問題なさそうだし、単純な構造は組み付ける時に間違えることもなくて良いですね。

で、ヘッドをスポッと抜くとこんな風で、プッシュロッドケースの先に付いているメガネみたいなガスケットを交換します。
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と言っても、この辺りあまりに適当というか、良い塩梅でなんとかなるから!って感じがすごくして、ガスケットを新しくしても、どこまで防げるか、、、正直不安な構造レベルですね。

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シリンダーも特に問題無さそうなので、今回は触らずに、、、

次に上に回って、キャブレターとマニホールドを取り外し。
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どこもかしこも、なんとなく有機的な造形ですね〜

そのキャブレターとマニホールドの間に挟まっていた断熱用の部品には、正規のガスケットが無くて液体ガスケットが大量に使われていて、さらにボルトと穴位置が合っていなかったようで一部崩壊。。
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この部品も要交換です。

キャブレターは、多少の漏れはあるけど、特に問題があるようには見えません。
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頑張って綺麗にしなければ!

と言う感じで、致命的な問題は無さそうなので、予定どおり消耗品と電気系の部品を調達して、組み立てて行こうと思います。

では〜

エンジン本体は基本出来たので、次は周辺。

で、まず問題なのが、エアフィルターのホース。。。
経年劣化で、こんなになってしまってまして、フィルターを付けてる意味がないです(笑)DSC_0128

しかも、なんと!!欠品。。。
タイプ1-1のネオクラシック入りが現実味を帯びてきました。
本当は、今、集められるだけのパーツを集めて、フルレストアすべきなんでしょうけど、、、
振る袖がないです(号泣

なので、またまたDIYで切り抜けます(苦笑)

この部品はもう使えないので、ここを切り取って、、、
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得意の蛇腹にセット!
クリアランスは、完璧です(笑)
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ところが、あまりに道中が短すぎて、蛇腹でも吸収出来ず、すぐに穴が、、、
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本当はオリジナルで行きたかったんですが、仕方なくKHSのエアフローをごそごそと探し出して、
固定用ステーとかを取り付けて、
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装着!!オリジナル度は落ちたけど、いじってあるっぽい感じにはなりました(笑)
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でも、装着後にHKSの説明書を読んでみたら、「エアフィルターは、3、4ヶ月毎に交換」とか、、
月約1,000円の出費、、、、早くオリジナルに戻さないと(^^;

大物が片付いた後は、軽作業です。

まず、エアクリーナーのフィルター 。

手前が古いやつなんですけど、、、
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よく見てみると〜!
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目が詰まってるほどの汚れよう〜www!
いつから換えてなかったんだろう、、、、(汗

ディーゼルポンプのフィルターは、まあ、こんなもんか?
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その他、オイルエレメントも当然交換して、液体系もちゃんと純正指定を使いました。
ミッションオイルとブレーキフルード、オートマオイルは、パワステポンプ用です。
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そしてフロントメンバーも取り付けて、とりあえずエンジン関係は終了です!

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次は、ブレーキだ〜。

さて、いよいよエンジンドッキングです。
距離も10万キロを越えているので、この機会にエンジンとミッションのマウントも交換します。

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マウントもろもろです。
一番右側の細長いのが、比較的ダメージを負いやすい下側のマウントです。
ゴム部分が千切れてしまって、中と外が分離してるのを見たことがあります。

この個体のマウントは、そこまで酷くなかったんですが、新品と比べると、やっぱりどれも凹んでいます。

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で、これらを取り替えて、いよいよ載せます。

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大仕事なので、師匠に手伝ってもらって、、、

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ドッキング〜!

やたらめったらニョキニョキと生えているホース類とコード類が邪魔だったけど、それなりに素直に載ってくれました。
この辺は、バランスの取りにくいFRより楽かもね。 

取り替えたマウントです。
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コモンレールらしい高圧のガスホースやグロープラグ用のコード累々、、、ありとあらゆるところにセンサーとかあって、本当にコードだらけですね。
こういうところは、タイプ1-1の数倍面倒です(笑)
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これもタイプ1-1には無い!コンピュータや、、、DSC_0761

スターターモーター、ラジエター類を戻して、
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とりあえず、大物は元に戻りました〜!
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ふ〜、少しプレッシャーから解放されましたが、まだまだ作業は続きます!

随分間が空いてしまいましたが、タイプ4のオーバーホールの続きです。

前回、サーモスタッド等の周辺部品を取り付けたので、いよいよインテーク!
今回の目的にやっと辿り着きました。 

接着剤の不具合からか、エアを吸い込んでしまい、それを無理矢理な修理でしのいでしまった影響でオイル漏れを誘発。。。
結果、周囲はオイルだらけの刑!

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ここは下側のインテークなんですが、開口部分だけでなく、肉抜き部分にもたっぷりとオイルが溜まってますw
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というか、このエンジンのインテークって、普通のように上側から入る経路と下側(エンジン前側)からと、二系統で入るんですよ。
ディーゼルだからか、ターボだからか分かりませんが、こんなのは初めて見ました。

これが下側(前側)のインテーク取り付け部分だけど、、、ここもこんなw
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なので、とりあえず綺麗に掃除しました。
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う〜ん、性能には関係ないけど、やっぱり綺麗って良いですね〜。小さな満足です(笑)。


で、新品のインテーク登場!
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気持ちがよいので、バンバン写真を載せちゃいます(笑)が、この三枚目の写真でわかるように、 上下のインテークおよびブロックとの繋ぎ目は、ゴムのリングが当たってるだけなんですよ。
だから、ここに負荷が掛かるような形で修理してしまうと、ゴムの当たりが不均一になってしまって、機密性が著しく低下。
その結果、空気が漏れたり、反対に吸い込んだエアに混ざるオイル(
ターボ部分から排出されるもので、ある程度は基本想定)が燃焼室に届く前に、ここから吹き出されてしまうんですね。

なので、ここの部分の取付については、パーツの取り付け順やネジのトルク指定が マニュアルにしっかり書いてあります。
昔のように、なんでも「力一杯 締めとけ!」ってわけにはいかないんですね〜(汗

さて、その他にもお決まりのヘッドからのオイル漏れがあったりして、、、、
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特にエンジン裏側のオイル汚れは、このせいでした。
まあ、このくらいは、8年10万キロを越えた車としては、ある程度許すべきでしょうけど、きっとここも指定の締め付けトルクが保たれてなかったんじゃないかと思います。

その影響は、インジェクターやグロープラグ付近にも及んでいて、、、、こんな状況。。。
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グロープラグは清掃、インジェクターは、先端の銅リングとオイルリングを新品に交換しました。DSC_0657


そして、いよいよ組み付けです!

設置面を綺麗にして、マニュアルに従ってカムシャフト付近の凹凸部分にブラックシールを付けて、、

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どっこいしょと(笑)
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パーツが大きいし、下側(前側)のインテークとの合いもあるので気を遣いましたが、無事に装着!
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ひとりで夜中にガッツポーズしてました〜

で、その後は燃料パイプや配線を戻します。
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いや〜、綺麗だわ。

ちなみにこの手前の鉄の筒がコモンレールと言われる部分で、ここで圧縮された燃料を
一旦まとめて、それぞれのインジェクターに均等に送るのが肝のようです。

そしてその配管には相当気を遣っているようで、エンジンの振動の影響を受けたり、パイプのネジが緩んだりしないように、スポンジ材の枕をきちんと取り付けるように指示があったので、今回はこの部品も新品にしました。
パーツリストには、単に緩衝材ではなく、「アブソーバー」と記されていて、見た目以上に重要な部品なのかもしれませんね〜。
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  というわけで、無事にヘッドカバー一体式のインテークを組み付けることが出来ました。
ここまでくれば、エンジンはあと一歩!

次回は、補記類の取付を報告します。 

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