悪女…あえて、そう呼ばしてもらおう。
今日も一日、付き合った。
このところご機嫌斜めで、昨日は極めつけにダダをこねたんで、仕方ないかと。
昨夜は、そんなこともあって、一人で帰った。
今朝から、さっそくデートだ。
彼女のために新調した服を着てたって、愛想もなにもない。
どうぞ、と来たもんだ。
僕は、一生懸命だった。
それこそ、全身全霊を掛けて彼女のためにと尽くすのだが、ことある毎に反発する!
しかも、さすがに金髪娘である…島国の男では、到底想像が付かない事態になったりする。
彼女の親の性格を疑いたくなるくらいだ。まったく、外人ときたら…
しっぺ返しをくらう度に、「もう、嫌なのか!?もう、分かれたいの?」
と聴きながら、それでもなだめすかして、夕暮れを迎えた。
外は雨だったから、一日中似たようなものだったけど、やはり夕暮れの空気は身にしみる。
雨も上がって、やっと身支度が整って、彼女も出掛ける気になってくれた。
まったく、勝手なものだ。
お前みたいに若くもなくてワガママでヤツなんて、いつだってこっちから捨ててやるつもりだよ…なんて悪態を心の中で付きながら、キーを捻る。
が… やられた… やっぱりやられてしまうのだ。
二日ぶりのお出かけだった。
すっかり暗くなった土曜の夜の街に繰り出し、多少ノイジーな彼女の声を聴きながら、彼女に身を任せてしまうと、僕はやっぱり別れられない自分に気付くのだ。
もう何度も繰り返した想い。
何度も切れかかった想い。
そして、何度もやられてしまう自分。
きっと彼女は、いつまでもワガママなままで、
きっといつか、お別れの日が来るんだろうけど、
きっとその瞬間まで、僕は幸せを感じてると思う。
今日も一日、付き合った。
このところご機嫌斜めで、昨日は極めつけにダダをこねたんで、仕方ないかと。
昨夜は、そんなこともあって、一人で帰った。
今朝から、さっそくデートだ。
彼女のために新調した服を着てたって、愛想もなにもない。
どうぞ、と来たもんだ。
僕は、一生懸命だった。
それこそ、全身全霊を掛けて彼女のためにと尽くすのだが、ことある毎に反発する!
しかも、さすがに金髪娘である…島国の男では、到底想像が付かない事態になったりする。
彼女の親の性格を疑いたくなるくらいだ。まったく、外人ときたら…
しっぺ返しをくらう度に、「もう、嫌なのか!?もう、分かれたいの?」
と聴きながら、それでもなだめすかして、夕暮れを迎えた。
外は雨だったから、一日中似たようなものだったけど、やはり夕暮れの空気は身にしみる。
雨も上がって、やっと身支度が整って、彼女も出掛ける気になってくれた。
まったく、勝手なものだ。
お前みたいに若くもなくてワガママでヤツなんて、いつだってこっちから捨ててやるつもりだよ…なんて悪態を心の中で付きながら、キーを捻る。
が… やられた… やっぱりやられてしまうのだ。
二日ぶりのお出かけだった。
すっかり暗くなった土曜の夜の街に繰り出し、多少ノイジーな彼女の声を聴きながら、彼女に身を任せてしまうと、僕はやっぱり別れられない自分に気付くのだ。
もう何度も繰り返した想い。
何度も切れかかった想い。
そして、何度もやられてしまう自分。
きっと彼女は、いつまでもワガママなままで、
きっといつか、お別れの日が来るんだろうけど、
きっとその瞬間まで、僕は幸せを感じてると思う。